カゼ症状(発熱・咳・のどの痛み等)や味覚・嗅覚障害等のある方へ


新型コロナウイルスが出現して以降、医療を取り巻く環境も大きく変化してしまいました。

 

現在多くの総合病院では上記症状のある方が外来受診された場合は、まず最初にコロナウイルス感染症のトリアージ(ふるい分け)が行われております。

なぜなら、症状だけではコロナウイルス感染症なのか普通のカゼなのか等を見分けることは非常に困難だからです。言い換えれば、例えば100人のカゼ症状の人がいたとして、そのうちの仮に1人でもコロナ感染症だった場合、その人が感染を拡大させてしまう可能性は否定できません。

特に最近の変異株の特徴として感染力は非常に強いですが、初期の症状はほぼ無症状や軽いカゼ症状のみの方も多いとされております。従って発熱もなく、軽い頭痛やのどの痛み程度の症状でも検査を行うとコロナ感染症陽性と診断される方も少なくありません。ご自身ではコロナ感染症の症状ではないと思って受診される方でも、実際検査してみるとコロナ感染陽性だったという方が数多くいらっしゃいます。

 

そのため当院でも新型コロナウイルス等感染防止対策の一環として、上記症状などのある方には原則としてまず、車内等の院外もしくは隔離陰圧ブース内で、PPE(使い捨て個人防護具)等着用の上でのコロナウイルスのスクリーニング診察(必要に応じPCR検査や抗原検査等)をさせていただいております。

その上で、引き続きの院内での診察が可能か否か判断させていただいております。

  

これは、受診される方にも余計な手間や時間をとっていただくことにもなり大変心苦しいですが、先ほども述べましたように新型コロナ感染症拡大防止の観点からも必要なことと考えております。

 

そのため、皆様に少しでも安心して受診していただけますように、そのあたりの鑑別を厳密に行っていく方針でおりますので、何卒ご理解・ご協力の程よろしくお願いいたします。